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「日本一はやいサクランボ」過去最高額の120万円!超促成栽培「佐藤錦」の出荷と競りが行われました。

山形県天童市荒谷で1月4日、サクランボ農家・花輪和雄さんが超促成栽培したサクランボが収穫され、北海道から関西まで全国およそ40の卸売市場や販売先に向けて、桐箱入りの500gと300g、パック入り80gの3形態で約55㎏分が出荷されました。

 

超促成栽培は、本来は初夏の味覚であるサクランボを新春に楽しんでもらおうと、天童市内の生産者が1987年から始めました。

花輪さんはその技術を引き継ぎ、現在、ビニールハウス2棟(計約529㎡)で180本を栽培しており、今年で19年目を迎えます。

 

出荷したサクランボ「佐藤錦」は、特製の鉢に植えた木を6月上旬から10月上旬まで冷蔵庫で保管し、その後、温室に移す「超早期加温ボックス栽培」という方法で栽培。

この日は、花輪さんら約10人が丁寧に収穫し、箸を使って桐箱に1粒ずつ詰めました。

花輪さんは「消費者のもとに届くのが待ち遠しい。新年を晴れやかに彩る特別なサクランボを楽しんでもらいたい」と話してくれました。

 

そして、出荷されたサクランボ「佐藤錦」は1月5日、東京・大田市場の初せりにかけられ、桐箱入り500g(2Lサイズ・特秀)が、過去最高額となる120万円でせり落とされました!

 

同規格は、昨年も大田市場と天童青果市場(山形県天童市)で、当時の過去最高額となる100万円でせり落とされましたが、今年はさらに高値となり、1粒に換算しておよそ1万7600円以上の値が付きました。

東京都大田区にある青果卸売業者がせり落とし、会場ではどよめきと大きな拍手が沸き起こりました。

 

JA全農山形園芸部の黒坂東太部長は「昨年は凍霜害で多くの果樹が記録的な被害に見舞われたこともあり、生産者や市場関係者の期待や希望が込められたせりだった。新年を明るく照らす、弾みの良いスタートとなった」と話しました。