山形肉牛協会（事務局＝JA全農山形）は11月20日、山形市の（株）山形県食肉公社で、第46回山形県牛枝肉共進会を開催しました。

 

県内全域から黒毛和種129頭が出品され、審査員が牛枝肉審査基準に基づいてサシの入り具合などを確認しました。

審査の結果、JAみちのく村山の（株）加藤畜産が出品した枝肉重量580㎏の雌牛が、最高賞の名誉賞・農林水産大臣賞に輝きました。

 

共進会に出品された枝肉は、全て同日の競りにかけられ、名誉賞の枝肉は、この日の全頭１㎏当たりの平均単価2872円（税抜）を上回る5001円（税抜）で山形市の高橋畜産食肉（株）が競り落とし、会場では拍手が湧きおこりました。

 

JA全農山形畜産部の小山雅俊次長によると、県内ではインバウンドが増加したことで外食需要は回復傾向にある一方、食品などの様々な値上げにより、消費者は嗜好品・高級品を買い控える傾向にあることから、価格水準はコロナ収束後も回復しきれておらず、畜産農家は厳しい状況にあるといいます。

 

また、10月下旬以降もあまり気温が下がらなかったため、例年のような鍋料理での需要期がまだ来ていないことを受け「コロナ禍が収束し、大人数で鍋を囲む忘年会や新年会を開く会社なども多いはず。家庭でも正月などの特別な日には、おいしい山形牛を味わってみてほしい」と期待を寄せました。

 

受賞者は次の通りです（かっこ内はJA名）。

▽名誉賞・農林水産大臣賞

（株）加藤畜産（JAみちのく村山）

 

▽最優秀賞

（有）水上畜産（JAみちのく村山）

 

▽優秀賞１席

（株）マロンバレーENTA（JAおいしいもがみ）

 

▽優秀賞２席

星川茂樹さん（JAおいしいもがみ）

 

▽優秀賞３席

遠藤芳浩さん（JAやまがた）

 

▽優秀賞４席

片倉雄一さん（JAみちのく村山）

 

▽優良賞

片倉雄一さん（JAみちのく村山）

（有）スカイファームおざき（JAみちのく村山）

（株）尾崎牧場（JAみちのく村山）

西塚和雄さん（JAみちのく村山）