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「アグリツアー」参加者がサクランボ園地で農作業!参加者「サクランボの価格の理由が分かった」

JA全農山形と山形県、(株)JTBの3者は昨年から、人手不足に悩む産地の労働力確保を目的に、農業と観光を連携させて関係人口の増加を目指す取り組みを実施しています。

 

農作業従事を含む旅行プラン「アグリツアー」や、農作業従事を社員教育に取り入れた県内外企業による「アグリワーケーション」などの企画で県内外から参加を募り、5月下旬から、東根市や天童市などのサクランボ園地とJA集出荷場で農作業受委託事業を展開しました。

 

中でも「アグリツアー」は、3泊4日の短期や7泊8日の長期など、参加者が希望する日程で申し込むことができ、対価が支払われる農作業にも従事しながら観光も楽しむことができます。

 

6月13日は天童市の「たきぐちファーム」で、7泊8日のコースに参加した愛媛県・岡山県・埼玉県在住の60代と80代の男女4人が、主力品種「佐藤錦」の収穫や選果・箱詰め作業に取り組みました。

 

愛媛県から参加した水野美穂さんは、ふるさと納税で食べた山形県産の果物に感動し、その恩返しとして参加したといいます。

「収穫も選果も箱詰めも手作業でびっくり。サクランボは高級品のイメージだったが、その価格に納得した。これからたくさん買うようにしたい」と話しました。

 

このプロジェクトでは、「アグリツアー」の参加者限定で農村交流イベントが開かれたり、「アグリワーケーション」に付随した「農を起点とした異業種交流会」も行われたりと、産地の労働力確保だけでなく、参加者にも特別なメリットを設けられています。

 

今年度は昨年度より延べ2000人多い、延べ5000人の支援実績を目標としており、今後もスイカやラ・フランスなどの品目でも取り組みを推し進めていく計画です。