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農繁期の違う九州から助っ人!産地間連携による新たな労働力確保へ

JA全農山形や県などで組織する山形県農業労働力確保対策実施協議会は、今年から農林水産省の「農業労働力産地間連携等推進事業」を活用し、産地間連携による労働力確保に取り組んでいます。

 

この事業は他産地・他産業と連携した農作業受委託を通して、新たな労働力の掘り起こしを図るもの。

JA全農山形が主体となり、全国単位での農業労働力不足の解消に向けて連携基盤の構築を目指しています。

 

JA全農山形が作業委託を希望する県内生産者の取りまとめを行い、農作業受委託契約事務を代行。

そして連携企業の(株)JTBが参加者の日雇い雇用契約の締結や、働き先の園地の調整、移動・宿泊にかかる手配を行うほか、(株)菜果野アグリ・(株)菜果野アグリ福岡が大分県・福岡県での農作業受委託事業の経験を生かし、参加する人材を募集しました。

 

6月4日から28日までを6クールに分け、作業日数は1クール5~8日間。

東根市と天童市のサクランボ圃場で、九州地方在住を中心とした計40人が作業に従事します。

 

6月6日は、天童市にある(株)たきぐちファームのサクランボ「紅さやか」の圃場で、福岡県在住の20~40代の男女4人が収穫や選果、箱詰め作業に携わりました。

サクランボを収穫するのは全員が初めて。

作業に携わった女性は「福岡で経験したミニトマトの収穫と似ている。地元での経験を生かして他産地の助けになれることが嬉しい。産地を超えた繋がりが人と人との絆も生み、農業のやりがいや楽しさを知るきっかけになると思う」と笑顔で話してくれました。

 

また、(株)たきぐちファームの滝口征司代表取締役は「初めてとは思えないほど手早い作業で心強い。県内農家はどこも人手が欲しい状況なので、当事業をさらに活発化させてほしい」と期待を寄せました。

 

同協議会では、10月にも西洋梨「ラ・フランス」の収穫作業で同事業を実施予定で、今回同様に他産地から参加者を募り、産地間連携の基盤構築に向けた取り組みを進めていきます。